新型インフルエンザ　兵庫県、神戸市、大阪府で患者が急増: 兵庫と神戸の写真ブログ

2009.05.18

新型インフルエンザ　兵庫県、神戸市、大阪府で患者が急増

新型インフルエンザの発生が５月１６日に確認されてから３日目ですが、患者数が急増しています。ニュースを聞くごとに患者数が増えています。

神戸で患者の発生が確認されてからわずか３日間で、兵庫県全域と兵庫県に隣接する大阪府に新型インフルエンザが広がりました。

ＪＲ三ノ宮駅のキヨスクの店員も新型インフルエンザに感染していたことがわかり、１８日からＪＲ三ノ宮駅とＪＲ元町駅の構内８店舗を臨時休業していますが、もう感染拡大は止められないようです。

兵庫県では阪神地区の神戸市、芦屋市、播磨地区の稲美町、播磨町、加古川市、高砂市、姫路市、但馬地区の養父市、朝来市、香美町でも患者が発生、または、新型インフルエンザの疑いがあるか濃厚接触者のいる可能性があるとされています。

神戸は国際観光都市なので、国内の旅行者をはじめ外国人旅行者なども多く、インフルエンザが全国に拡散する危険性もあります。大手旅行会社では神戸の観光ツアーを中止しましたが、それでも多くの観光客が神戸を訪れます。

神戸では二次感染拡大防止のため神戸まつりが中止されたほか、神戸市内で開催されるイベントの中止、公立学校の休校などが決定されました。

兵庫県内では、感染者の確認された阪神、播磨、但馬をはじめ、丹波を含めた県内全域で神戸と同様の措置が採られ、街ではマスクを着用した人が増えました。

新型インフルエンザ患者の増加に伴い、マスクや消毒液などのインフル対策グッズの売り切れが相次いでいます。

世界保健機関（ＷＨＯ）では、日本での感染拡大を受け、警戒水準を最高ランクの「フェーズ６」（世界的大流行＝パンデミック）に引き上げることを検討しているそうです。

　
◆ 新型インフルエンザとは？
新型インフルエンザウイルスとは、動物、特に鳥や豚に感染したインフルエンザウイルスが、人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと容易に感染できるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患が新型インフルエンザです。

発症…急激
症状…発熱、咳やくしゃみなどの呼吸器症状
感染経路…
・飛沫感染：感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを健康な人が吸入することによって感染。
・接触感染：感染した人がくしゃみや咳を手で抑えた後や、鼻水を手でぬぐった後に、机やドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスが付着することがあり、その付着したウイルスに健康な人が手で触れ、その手で目や鼻、口に再び触れることにより、粘膜・結膜などを通じてウイルスが体の中に入り感染。
　
◆ 感染しないようにするには
外出を避け、人ごみに近づかない
手洗いとうがいをこまめにする
咳エチケットを守る。咳やくしゃみのある時は他の人から顔をそむけ、２ｍ以上離れる。マスク、ティッシュなどで口と鼻を覆う。
　
◆ 新型インフルエンザ（豚インフルエンザ）と高病原性鳥インフルエンザ
今回発生した新型インフルエンザ（豚インフルエンザ）は弱毒性と言われており、数年前から発生が懸念されていた鳥が媒介する強毒性の高病原性鳥インフルエンザとは異なります。

また、新型インフルエンザ（豚インフルエンザ）の感染が東南アジアで拡大した場合、高病原性鳥インフルエンザと結びつき高病原性鳥インフルエンザの発生が早まる可能性もあります。
　
◆ 新型インフルエンザの特効薬・リレンザとタミフルが無くなる！？
注意しなければならないのは、数年内に発生すると言われている高病原性鳥インフルエンザが年内に発生した場合、今回の新型インフルエンザ（豚インフルエンザ）によって、備蓄されていたインフルエンザの特効薬である抗インフルエンザ薬、リレンザとタミフルが大量に消費され、高病原性鳥インフルエンザが発生したときには抗インフルエンザ薬、リレンザとタミフルの在庫が足りなくなると言う事態も想定しておかなければなりません。
　